長距離ランナーとして、箱根駅伝などで活躍している黒田朝日(青学)さん。
青山学院大学からGMOインターネットグループ陸上部の内定が決まっていますが、なぜ、GMOに決めたのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、黒田朝日さんがGMOを選んだ理由や、高校から大学での成長について。
また、2026年箱根駅伝の注目ポイントを探っていきたいと思います。
黒田朝日(青学)の進路はなぜGMO?老舗実業団ではなくGMOを選んだ理由を深堀り
黒田朝日さんがGMOインターネットグループ陸上部を選んだ理由は、次の3つのことが考えられます。
GMOを選んだ理由①〜目標を尊重してくれる環境
GMOは黒田朝日さんの目標を尊重し、個別の活動プランを支援する体制があると判断し選んだと思われます。
黒田朝日さんは、どのような目標を持っているのでしょうか。
所属内定のコメントで次のように言っています。
チーム目標であるニューイヤー駅伝優勝に貢献するため、大舞台で区間賞の走りができるよう更なるトレーニングを積んでいきたいと考えています。
引用:GMOインターネットグループ陸上部
このコメントから、チームでの貢献を目標にしている事がわかります。
また、続けてこのようなコメントもしています。
個人としても常に”No.1″を目指し、マラソンで世界の舞台に立てるようより一層精進していきます。
引用:GMOインターネットグループ陸上部
このコメントからは、チームとしてだけでは無く個人としても目標を持っている事がわかりますね。
このような、黒田朝日さんの目標を叶えるための活動ができる場所が、GMOだと判断したと思われます。
GMOを選んだ理由②〜ビジョンの高さ
GMOインターネットグループ陸上部は「世界に通用するNo.1アスリートの育成」を掲げています。
また、ニューイヤー駅伝でも上位常連チームです。
このような高いビジョンを持っている実業団で選手生活を送ることは、黒田朝日選手が世界レベルを目指す上で、適切な環境が整っていると思ったのではないでしょうか。
GMOを選んだ理由③〜原晋監督との関係
最後の理由として、黒田朝日さんが信頼している青山学院大学の原晋監督との関係が継続できることだと思われます。
関係が継続できる理由として原晋監督は、GMOインターネットグループ陸上部EKIDENディレクターを務めているからです。
大学で指導を受けている原晋監督との縁が、進路選択の大きな要因となったと思われます。
黒田朝日は高校で陸上を始めて急成長!覚醒した理由を紹介
なぜ、黒田朝日さんは高校から陸上を始めたのでしょうか?
また、高校での成長についても見ていきたいと思います。
高校から陸上を始めた理由
黒田朝日さんは、前から高校生になったら陸上を始めようと決めていました。
黒田朝日さんは、このように言っています。
「高校からは走る」のだと自分の中では決めていた。
引用:Number Web
黒田朝日さんの父親も高校から陸上を始めたので、同じ流れでやってみようと考えていたようです。
それまでは、小学校ではダンスやサッカーを習い、中学校ではバスケットボールをやっていました。
そして、父親と同じ高校「玉野光南高校」に進学、陸上部に入り陸上人生がスタートしたのです。
息子が父親と同じ道に進んだことは、口に出さないとしても嬉しかったのでしょうね。
高校での覚醒
黒田朝日さんは、高校入学後に陸上を始めてわずか3年間で全国トップレベルの選手へと成長しました。
高校時代は先輩からの勧めもあり、父親が活躍した3000m障害を取り組み始めたのです。
そして、高校3年生のときには、全国高校総体3000m障害で準優勝(日本人トップ)の成績を収めています。
また、3000m障害で岡山県高校記録を更新し、U20日本選手権で高校歴代2位の記録を持っています。
なぜ、高校3年間で全国レベルの選手になれたのでしょうか?
その理由は、次の3つではないかと思われます。
- 父親を追いかける明確な目標(父親は全国高校総体3000m障害で優勝)
- 原晋監督からのスカウトによるモチベーションの継続
- 玉野光南高校の指導環境
このように、父親という明確な目標を持ちながら、3000m障害で高校全国総体優勝を輩出したことのある陸上部で練習をすることができたことが成長に繋がっていったのではないでしょうか。
また、黒田朝日さんが高校2年生の時に原晋監督からスカウトされたことにより、大学に向けモチベーションを維持することが出来たことも、成長に大きく影響したのではないかと考えられます。
黒田朝日は青学でさらに飛躍!強くなった理由を解説
黒田朝日さんは、青山学院大学入学後わずか2年で青学のエースと成長し、2024年箱根駅伝では花の2区で区間賞を取り、2025年大阪マラソンでは学生新記録を樹立するなど、目覚ましい飛躍を成し遂げています。
高校時代から全国レベルの選手でしたが、青山学院でさらに強くなった黒田朝日さん。
強くなった理由を読み解いていきたいと思います。
理由①…独自のトレーニング哲学
黒田朝日さんは従来の常識を覆すトレーニングの方法で、それは「距離を踏まない」こと、つまり走りすぎないということです。
一般的な箱根ランナーが月間走行距離800〜900km走るようですが、黒田朝日さんはその半分の約400kmほどしか走らないのです。
これは、ただ走る距離を少なくしているのでは無く、質を重視した効率的なトレーニングをしているのです。
また、トレーニングを継続的に行えるように、自分の身体と会話ができるのも黒田朝日さんの長所なのです。
この長所を活かし自分をコントロールしている為、黒田朝日さんは大きな故障もなく練習が継続的に行え、成長につながっているのだと思われます。
理由②…感覚重視の走り
黒田朝日さんは、レース中腕時計を着用しないという異例のスタイルを貫いています。
この時計をつけない利点として、時間にとらわれず自分の身体感覚を最大限に感じ「周囲の状況に柔軟に対応出来る」ことや「ペース配分を機敏に調整できる」ことなどが挙げられます。
これにより2024年箱根駅伝では、大集団の中で「ペースが上がっていないのでは?」という不安がありながらも、自身の感覚を信じて走り7人抜きを達成しました。
理由③…原晋監督の「自主性重視」指導法
最後の黒田朝日さんが強くなった理由として、原晋監督の指導方法が影響していると思われます。
原晋監督の指導方法の特徴は次の通りです。
- データ化された化学的トレーニング基盤
- 個々の能力に合わせたカスタマイズ
- 選手の自主性を最大限に尊重
- 過度な指示を避け、選手自らが考え行動
この特徴の中で黒田朝日さんの成長について注目する点は「選手の自主性を最大限に尊重」することです。
これがなければ、黒田朝日さんは独自のトレーニング哲学や、自分の感覚を大事にすることなどを続けることが出来なかったかもしれません。
原晋監督の元だからこそ、黒田朝日さんの自律性がより育まれ強くなれたのだと考えられます。
黒田朝日は箱根駅伝でも大活躍!2026年の注目ポイントも!
ここでは、黒田朝日さんの箱根駅伝での活躍と、2026年箱根駅伝の注目ポイントをお伝えして行きます。
箱根駅伝の成績
黒田朝日さんの過去の箱根駅伝での成績はこちらです。
| 大会 | 区間 | タイム | 区間順位 | 順位変動 |
| 第100回(2024年) | 2区 | 1:06:07 | 区間賞 | 9位→2位 (7人抜き) |
| 第101回(2025年) | 2区 | 1:05.54 | 区間3位 | 10位→3位 (7人抜き) |
黒田朝日さんは、花の2区で2年連続で7人抜きを成し遂げ、青山学院の2連覇に大きく貢献し大活躍しています。
黒田朝日の2026年箱根駅伝 注目ポイント!
最初の注目ポイントは、花の2区でのタイムだと思います。
3年連続で黒田朝日さんは2区の出走になると予想されています。
そこで、区間新記録(1:05:31/東京国際大エティーリ)が出るのか注目してみたいと思います。
もう一つの注目ポイントは、ライバル校エースとの勝負です。
ライバル校のエースには、駒澤大学の佐藤圭汰選手、中央大学の溜池一太選手がいます。
「2区はエースが走る」の流れで出走区間が組まれた場合、2人のどちらかかもしくは、両者と同じ区間での出走になり、エース同士の勝負が観れるかもしれないのも楽しみですね。
しかし、原晋監督は戦略家ですので、黒田朝日さんが5区で出走なども可能性がありますので、その時は初出走区間でどのような走りを見せてくれるのかを楽しみたいですね。
黒田朝日さんにとって2026年箱根駅伝はラストイヤーになります。
青山学院3連覇に賭ける思いも大きいと思います。
黒田朝日さんは、箱根ラストランをどのように飾るのか今から楽しみですね。
まとめ
この記事では
- 黒田朝日(青学)がGMOを選んだ理由
- 黒田朝日(青学)は高校から陸上を始めて覚醒した理由
- 黒田朝日(青学)が大学で強くなった理由
- 黒田朝日(青学)の箱根での成績と2026年箱根注目ポイント
についてお伝えしました。
黒田朝日さんの大学ラストイヤーの活躍と、GMOでどのような走りをするのか今後も目が離せませんね。

