國學院大學の注目ランナー・尾熊迅斗(おぐま はやと)選手が話題になっています。
1500mのキレに加え、10000m・ハーフでも伸びが際立ち、戦力としての存在感が上昇。
この記事では、國學院大學の尾熊迅斗選手が中学から陸上を始めたのか、高校時代の成績、そして箱根での活躍への期待についてご紹介します。
尾熊迅斗(國學院)はどんな選手?プロフィール紹介
尾熊迅斗選手ってどんな選手なんでしょうか?
尾熊迅斗選手のプロフィールをまとめてみました。
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | 尾熊 迅斗(おぐま はやと) |
所属 | 國學院大學 陸上競技部(長距離) |
学年 | 2年 |
学部 | 人間開発学部 健康体育学科 |
出身校 | 東京実業高等学校 |
主な種目 | 1500m/5000m/10000m/ハーフマラソン |
自己ベスト | 1500m:3:44.36/5000m:13:57.11/10000m:29:11.91/ハーフ:1:01:46 |
主要実績(抜粋) | U20日本選手権1500m 優勝/全国高校総体1500m 入賞/大学駅伝(出雲)2区出走・区間上位 |
尾熊迅斗は中学から陸上を始めた?高校時代の成績もすごい
尾熊迅斗選手はいつから、陸上を始めたのでしょうか?
尾熊迅斗選手の中学、高校時代について、調査してみました。
中学時代
尾熊迅斗選手は中学時代から陸上はやっていたのではないでしょうか?
ただ、中学時代について、尾熊迅斗選手のコメントや公式な記録はほぼないため、本格的にやっていたのかどうかについては断言できません。
尾熊迅斗選手は川崎市立玉川中学校に在籍し、駅伝メンバー一覧に名前が載った年度があるほか、地域クラブのJ.VICでもレースに出場。
2018年の中学共通3000mで10分35秒09(J.VIC/中1)という公式記録が残っていました。
少なくとも、中学時代の尾熊迅斗選手は無名の選手だったと言えます。
高校時代
尾熊迅斗選手が陸上選手として、活躍し始めたのは、高校時代。
陸上強豪校の一つ、東京実業高校に入学して、陸上部に所属。
高校1年生は新人戦でスピードと持久を両面で磨き、東京都高校新人1500mで3分59秒62(優勝)、関東高校新人 5000m:14分56秒77(7位)。
中学ではあまり目立たなかった選手が、高校に入ってから大活躍。
そのため、尾熊迅斗選手が本格的に陸上を始めたのは高校の時とされているようです。
高校2年生の時には、U18日本選手権 3000mで8分16秒89で2位。
高校3年生の時には、U20日本選手権1500m で優勝(3:47.34)、自己新記録更新。
タイムはあまり狙っていなかったけど、自己ベスト(3分48秒58)を1秒以上更新できました。欲を言えば、もうちょっと出したかったですが、優勝できたのでよかったです。
引用:JAAF
自己新記録で優勝したにもかかわらず、記録をもう少し出したかったと結果には常に貪欲。
続く、インターハイ本大会への“地区予選”にあたる南関東大会では、男子1500mでは、尾熊迅斗選手は2位(3分49秒99)。
「この負けは自分への戒め。燃えてきました。インターハイは3分45秒台と優勝を狙います」
引用:月陸Online
悔しい気持ちをインタビューで語っていました。
そんな悔しい気持ちで臨んだ第76回全国高校総体では、男子1500m で7位 入賞(3:51.06)。
とても輝かしい成績ではありますが、上記から推察するときっと、尾熊迅斗選手自身は納得いかなかった結果だったのでしょう。
その後、日体大長距離競技会 1500mでは、3分44秒36で高校歴代5位を樹立。
本当に中学時代無名なの不思議なくらい、高校では大活躍の尾熊迅斗選手。
高校で一気に花開き、U20優勝やIH入賞を経て、全国上位の選手に成長しました。
尾熊迅斗が國學院大學を選んだ理由と大学での活躍

高校時代、大活躍だった尾熊迅斗選手。
尾熊迅斗選手が國學院大學を選んだ理由や大学での活躍についてみていきましょう。
國學院大學を選んだ理由
尾熊迅斗選手が國學院大學を選んだ理由は、箱根駅伝で優勝するため、個人では世界と戦えるランナーになるためです。
その環境が國學院大學にはあると考えたからです。
國學院大學は近年の箱根駅伝で上位入賞を続ける常連校。
箱根駅伝で優勝したいという目標を掲げる、尾熊迅斗選手にとっては魅力的だったのではないでしょうか?
また近年箱根駅伝だけでなく、さまざまな大会で優秀な成績を残しています。
そのため、選手層が厚い。
つまりは、同学年・前後学年にスピード型の有力選手が揃い、刺激の強い集団の中で“実戦ペース”を常時体感できます。
強いチームメイトと切磋琢磨することこそ、世界に通用するランナーとなる良い環境と考えたのかも。
國學院大學では、前田康弘監督を中心に一人ひとりを丁寧に育てる体制が整っており、自分の力を最大限に発揮できると感じたもかもしれません。
大学での活躍
國學院大學に進学した尾熊迅斗選手は、大学でも着実に結果を積み上げています。
大学1年生のデビュー戦、金栗記念1500mで3分47秒60(6位)。
ここからピッチを上げていくと、意欲満々でした。
関東インカレ1500mでは、3分54秒37(7位)。
本人は全く納得していない結果のようでした。
香川丸亀国際ハーフマラソンで1時間01分46秒をマーク。
本人はSNSで、スタートから出遅れたと悔しそうにしていました。
関西万博開催記念「ACN EXPO EKIDEN 2025」で初の駅伝デビューし、2区を14分31秒で区間2位、大学の部で総合3位。
2位だったので若干、悔しかったものの、ようやく納得のいくレースだったんじゃないでしょうか。
大学2年生になってからは、関東インカレ5000mは14分13秒86(14位)。
初心に戻ると謙虚に自信を見直しました。
道南ディスタンス5000mでは13分57秒11(6位)と自己ベストを更新。
出雲全日本大学選抜駅伝は2区16分30秒(区間6位)でつなぎ、國學院大の総合優勝(連覇)に貢献。
収穫もあり、反省もありといった結果だったようです。
謙虚な姿勢で常に結果には貪欲な尾熊迅斗選手。
着実に実力をつけ成長しています。
今後の活躍にも期待ですね。
尾熊迅斗の走りの特徴と箱根駅伝への期待
尾熊迅斗選手はまだ、箱根駅伝での出場経験はありません。
選手層の厚い國學院大學では、尾熊迅斗選手は選抜されませんでした。
ただ、2年生になってから、尾熊迅斗選手は駅伝デビューも果たし、三大駅伝の一つ出雲駅伝にも出場。
チームに貢献し、まずまずの結果を残しています。
そのため、次の箱根駅伝の出場もあるかもしれません。
尾熊迅斗選手は、ラストで一気にギアを上げられる切り替えと、長い距離でも乱れない巡航力が武器。
前半は冷静にリズムを作り、勝負どころでスッと前へ出られる“外さない走り”が持ち味です。
箱根では、平坦〜緩いアップダウンのテンポ区間で真価を発揮しやすく、初出場でも流れを作る役割が十分期待できるでしょう。
まとめ
今回は、尾熊迅斗(國學院)は中学から陸上を始めた?高校時代の成績と箱根の活躍も注目と題してお送りしました。
調査の結果、
- 尾熊迅斗は中学時代、陸上をやっていた形跡はあるが無名
- 尾熊迅斗は高校時代は全国上位の実力
- 尾熊迅斗が國學院を選んだ理由は“箱根優勝”と“世界基準”を目指すため
- 尾熊迅斗は出雲駅伝でチームに貢献
- 尾熊迅斗は切り替えの鋭さと崩れない巡航力の走りで箱根での活躍が期待
ということがわかりました。
次は尾熊迅斗選手はどんな走りを見せてくれるのでしょうか?
今後も尾熊迅斗選手の活躍に期待しましょう。