箱根駅伝の名門・駒澤大学で、着実に力を伸ばしているのが菅谷希弥選手。
出雲で三大駅伝デビュー(5区・区間8位)、上尾ハーフ初挑戦で1時間01分24秒。
箱根本戦は未出走ながら、安定感と粘り強さで候補に食い込む成長を見せています。
この記事では、菅谷希弥選手の中学・高校時代から大学での立ち位置、箱根駅伝での注目ポイントまでを分かりやすくご紹介します。
菅谷希弥(駒澤)はどんな選手?プロフィールを紹介
菅谷希弥選手ってどんな選手なのでしょうか?
プロフィールをまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 菅谷 希弥 |
| よみ | すがや のぞみ |
| 所属 | 駒澤大学 陸上競技部(長距離) |
| 学年 | 2年 |
| 学部・学科 | 経済学部 経済学科 |
| 出身中学 | 横浜市立 樽町中学校 |
| 出身高校 | 駒澤大学高等学校(東京) |
| 自己ベスト(5000m) | 13分59秒13(2025/06 日体大長距離競技会) |
| 自己ベスト(10000m) | 28分55秒55(2025/06 あおもりDC) |
| 自己ベスト(ハーフ) | 1時間01分24秒(2025/11 上尾シティハーフ) |
| 陸上を始めたきっかけ | 小4で地元の駅伝大会に初出場し入賞(3位)→陸上を開始 |
| 得意種目(本人談) | 10000m(長い距離のほうが得意) |
| 座右の銘 | 継続は力なり |
| 憧れ・尊敬する選手 | 大迫傑(NIKE) |
| 箱根で走りたい区間(本人談) | 2区または9区(地元が横浜、主に2区) |
菅谷希弥(駒澤)の中学・高校時代!陸上を始めたきっかけと主要成績
菅谷希弥選手が陸上を始めたきっかけって何だったのでしょうか?
中学・高校時代の活躍は気になりますよね。
ここでは菅谷希弥選手の陸上を始めたきっかけや中学高校時代の活躍について調査しました。
陸上を始めたきっかけ
菅谷希弥選手の陸上を始めたきっかけは小学校4年生の頃、初めて地元の駅伝大会に出場し、見事3位入賞したことでした。
その時の菅谷希弥選手はこのように語っていました。
3位だったのでうれしさと悔しさがあり、そこから陸上を始めた
引用:コマスポ
初出場で3位は上出来だとは思いますが、やはり1位でなかったことに悔しさが残ってしまったようです。
この悔しさが菅谷希弥選手の闘争心に火をつけ、今後の陸上での活躍を引き出したのかもしれません。
中学時代
菅谷希弥選手は地元の公立中学、神奈川県横浜市立樽町中学に進学。
中学校でも菅谷希弥選手は陸上(長距離)に取り組んでいました。
菅谷希弥選手の中学時代の主な活躍をまとめました。
| 学年 | 年月 | 大会 | 種目/区間 | 順位 | 記録 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中2 | 2019年11月 | 神奈川県中学校駅伝 | 3区(3.39km) | 区間6位 | 11分02秒 |
| 中3 | 2020年10月 | 神奈川県中学校総体 陸上 | 3000m(決勝2組) | 2位 | 9分15秒56 |
| 中3 | 2020年11月 | 神奈川県中学校駅伝 | 5区(3.39km) | 区間1位 | 10分35秒 |
駅伝では区間賞を取るなど、県内トップレベルのランナーに成長したといえます。
高校時代
菅谷希弥選手は、陸上部が強い学校を探す中で複数校を見学し、雰囲気の良さを決め手に駒澤大学高等学校へ進学しました。
明るく部員同士の仲が良い環境の中で、のびのびと競技に取り組みながら力を伸ばしていきます。
駒大高校での成長を支えたのは、自由度の高い練習環境でした。
菅谷希弥選手は、自分に必要なことを考えて練習を組み立てることで、走力を着実に向上させたと振り返っています。
部員数が多く、多様な考え方に触れられる点も刺激となり、日々の練習の質を高めました。
男女合同で行う練習では、レベルの高い女子選手の存在が良い競争心につながり、スピード強化にも好影響を与えています。
さらに、校内のトレーニングルームでの身体強化や、顧問や仲間の支えによって精神面も鍛えられ、高校後半に記録を大きく伸ばす成長へとつながりました。
そんな菅谷希弥選手の高校時代の主な活躍をまとめてみました。
| 学年 | 年月 | 大会 | 種目・区間 | 成績・記録 |
|---|---|---|---|---|
| 高1 | 2021年12月 | 日体大長距離競技会(結果PDF) | 5000m | 14分58秒40 |
| 高2 | 2022年6月 | 日体大記録会 | 1500m | 4分01秒09 |
| 高2 | 2022年11月 | 日体大長距離競技会(結果PDF) | 5000m | 14分44秒00 |
| 高3 | 2023年11月 | 関東高校駅伝(結果PDF) | 1区(10km) | 29分46秒(区間9位) |
| 高3 | 2023年12月23日 | 世田谷陸上競技会 | 10000m | 28分55秒93(東京都高校記録) |
| 高3 | 2023年(東京都予選) | 東京都高校駅伝(結果PDF) | 1区 | 30分48秒(チーム2位) |
| 高3 | 2024年2月25日 | 日本選手権クロカン(U20) | 8km | 7位 24分01秒 |
| 高3 | 2024年2月18日 | 青梅マラソン | 10km(高校生男子) | 優勝 30分01秒(大会新) |
高校では長距離で一気に力を伸ばし、10000mで28分55秒台をマークして東京都高校記録を更新。
都道府県対抗男子駅伝では東京都代表として区間上位の走りを見せ、全国舞台でも通用する走力を示しました。
菅谷希弥はなぜ駒澤大学へ?進路の理由と大学での立ち位置
菅谷希弥選手がなぜ駒澤大学へ進学したのかについてや、大学での立ち位置について調査しました。
駒澤大学へ進学理由
菅谷希弥選手が駒澤大学へ進学した理由は、自分の目標を叶える近道だと考えたからです。
自分の目標の近道というのは、具体的には、このように語っています。
「駒大で陸上をやってエースになれば、自分目指すオリンピックや世界陸上に一番近づける。駒大でやることが一番の近道だなと思った」
引用:コマスポ
以前の菅谷希弥選手には箱根で走りたいが目標でした。
ただ、駒澤大学の大八木総監督と話して考えが変わったそうです。
大八木総監督に「箱根は通過点に過ぎない。世界を目指すという気持ちがなければこのチームでは通用しない」というお話をいただき、目標が「箱根駅伝での優勝に貢献し、世界で戦える選手になる」というものに変わりました。
引用:駒澤大学高等学校公式HP
また、藤田監督からは「食事など体調管理を含めて準備をしっかりしないと結果は出ない」と言われ、一層気を引き締めたそうです。
きっと、監督陣と話をするうちに、自分のあるべき姿を見出せたのかなと感じました。
大学での立ち位置
駒澤大学に進学した菅谷希弥選手は、高校時代の好記録から期待を背負って大学生活をスタートさせましたが、1年目は思うように走れない苦しい時期が続きました。
入寮直後の新人合宿でアキレス腱を痛めてしまい、その後の練習中には転倒してしまうなど、不運な連続によって十分な練習が積めない状態が長く続きます。
検査の結果、恥骨の疲労骨折と診断され、箱根駅伝後の1月中旬までは本格的に走ることができませんでした。
菅谷は思うようにいかなかった1年目をこう振り返る。「合宿までには試合で走りたいという中で、調整練習で1回離れちゃったり、ケガもあったりで……。走りたくても走れない苦しさを感じていました」
引用:4years
菅谷希弥選手が悶々としている中での同期の人達は次々と駅伝デビュー。
菅谷希弥選手の心境は複雑なものがあったのではないでしょうか?
しかし、ここで壊れる菅谷希弥選手ではありませんでした。
大学に入ってからの菅谷希弥選手の活躍をまとめてみました。
| 学年 | 年月 | 大会 | 種目・区間 | 成績・記録 |
|---|---|---|---|---|
| 大2(2025年度) | 2025年4月 | かすみがうらマラソン | 10マイル | 2位 49分40秒 |
| 大2(2025年度) | 2025年5月 | 日本体育大学長距離競技会 | 5000m(20組) | 23位 13分59秒13 |
| 大2(2025年度) | 2025年6月 | あおもりディスタンスチャレンジ記録会 | 10000m(3組) | 9位 28分55秒55 |
| 大2(2025年度) | 2025年10月 | 出雲駅伝 | 5区(6.4km) | 区間8位 18分22秒 |
| 大2(2025年度) | 2025年11月 | 上尾シティハーフマラソン | 男子大学ハーフ | 5位 1時間01分24秒 |
駒澤大学入学後の1年目はケガに苦しみ、思うように実戦経験を積めなかった、菅谷希弥選手。
一方、2年生となった2025年は復帰後に5000m・10000mで結果を残し、上尾シティハーフマラソンでも好走。
菅谷希弥選手の大学での立ち位置は、箱根メンバーに入り始めた2年生の成長株です。
出雲駅伝は区間8位で悔しさが残り、全日本は当日変更で走れませんでした。
ただ、その経験を生かして上尾ハーフで初ハーフ61分台を出し、藤田監督からロードの強さを評価されています。
次の箱根ではメンバー入りが現実的で、ロードの強さを生かしてチームを支える走りが期待できる選手です。
菅谷希弥(駒澤)は箱根駅伝に出場する?注目ポイントと区間適性
菅谷希弥選手は、第102回箱根駅伝の駒澤大学16人エントリーメンバーに登録されています。
出場は確定ではありませんが、区間エントリーと当日変更を経て走る10人に入れば本戦出走となるでしょう。
注目ポイントは、ロードでの強さを箱根の長い距離でどう生かせるかにあります。
菅谷希弥選手は初ハーフで結果を出しており、一定ペースで押していける持ち味が強み。
出雲駅伝は区間8位と悔しさも残りましたが、三大駅伝の緊張感を経験したことで、レース運びでも一段階上がる可能性があります。
箱根は派手な一発よりも崩れずにまとめる走りが評価されるため、当日に向けて安定して計算できる状態に仕上がっているかが最大の見どころ。
区間適性は、スピード勝負よりも淡々と長く走ってまとめる区間が合います。
具体的には、復路の9区・10区のような平坦基調で距離もある区間が有力。
ハーフで見せたロード適性を、そのまま箱根の終盤で生かせるタイプだからです。
急な上り下りが続く5区・6区よりも、平坦基調で一定ペースを保ちやすい区間の方が、菅谷選手の持ち味が生きやすいでしょう。
駒澤大学には菅谷希弥選手以外にも有望な選手が多数存在。
菅谷希弥選手と同じ2年生の谷中晴選手の記事はこちら!!

菅谷希弥選手と同じ2年生の桑田駿介選手の記事はこちら!!

まとめ
今回は、菅谷希弥選手はどんな選手?中学・高校からの成長や箱根駅伝の注目ポイントについてご紹介しました。
この記事では、
- 菅谷希弥選手が中学時代県内トップレベルの長距離ランナーだった
- 菅谷希弥選手は高校時代は東京新記録を出す選手に成長
- 菅谷希弥選手は目標への近道と考え、駒澤大学に進学
- 菅谷希弥選手の駒澤大学での立ち位置は成長株の2年生
- 菅谷希弥選手が箱根を走るとしたら、復路の9区・10区が有力
ということがわかりました。
菅谷希弥選手は怪我にもめげず、実力を発揮してきました。
菅谷希弥選手の忍耐と努力がどんな走りを見せてくれるか楽しみです。





